アフターピルの知識

アフターピルを産後に服用してもいいの?授乳中に服用する場合の注意点

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女性は出産してしばらくすると生理が再開します。
生理が始まると再び妊娠できる状態になるのですが、そこで注意したいのが産後間もない妊娠です。
すぐに次の子供が欲しいという場合を除いて、産後はしばらく妊娠を控えたいと思うでしょう。

産後にSEXをして避妊に失敗した場合、望まない妊娠を避けるためにアフターピル(緊急避妊薬またはECとも呼ばれています)を服用しても大丈夫なのでしょうか。
また、服用しても良い場合は授乳中の服用で注意すべき点も調べていきましょう。

産後まだ生理が来ていないけど妊娠する可能性はある?

産後まだ生理が来ていないけど妊娠する可能性はある?

女性の体は、出産をするとプロラクチンと呼ばれるホルモンが分泌されて、これが排卵を止める働きをします。
よって、個人差はありますが、一般的に出産後4ヵ月くらいは生理が来ないのです。

母乳を与えれば与えるほどプロラクチンは多く分泌されるため、母乳育児をしているママなら生理開始までそれ以上かかることが多くあります。

生理が来ていないということは排卵が行われていないということなので、妊娠の可能性は極めて低いのですが、タイミングによってはセックスした直後に生理が再開したなどで、産後初めての排卵と重なって妊娠することも十分考えられるでしょう。

よって、生理がまだ再開していない状態でSEXをする場合でも、しっかり避妊をすることが大切です。
ただし、最近は女性で行う避妊方法もいくつかありますが、避妊用フィルムは胎児への催奇形性が指摘されているため、授乳中は使用しないでください。

アフターピルを産後に服用してもいいの?

アフターピルを産後間もない頃に服用してもいいのかどうかは、多くのママが疑問に思うことです。

ヨーロッパの医師や医療関係者が患者の疑問に直接答えるイギリスの「NetDoctor」というウェブサイトによると、プロゲステロン(黄体ホルモン)のみを含むアフターピルは授乳中でもほとんど影響なくして服用することができるようです。

しかし、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロンが混合された混合ホルモン剤は母乳の分泌に影響するため、産後6ヵ月以内の服用は推奨されていないそうです。
出典:Can my wife take the Pill while breastfeeding? - NetDoctor

授乳中にアフターピルを飲むとどのようなリスクがある?

授乳中にアフターピルを飲むとどのようなリスクがある?

授乳中にアフターピルを服用した場合、ママの体と赤ちゃんに影響はあるのでしょうか。

母乳へのリスク

上記で述べたように、プロゲステロンのみのアフターピルなら母乳の量や質にほとんど影響はないとされています。
1回の服用のあとの3日間で母乳に渡る成分量はたったの0.1%という調査結果があります。
参考:Gainer E, Massai R, Lillo S et al. Levonorgestrel pharmacokinetics in plasma and milk of lactating women who take
1.5 mg for emergency contraception. Hum Reprod. 2007. 222(6):1578-1584.

しかし、混合ホルモン剤の場合は一時的に母乳の量が少なくなったり味が変化することがあるのです。

完全母乳(完母)の場合、生後6ヵ月までの赤ちゃんは母乳のみで育っていくため、母乳の量が減少すると十分な栄養を受け取ることができなくなります。
また、母乳の味が変わることで母乳を飲んでくれなくなるケースもあるでしょう。

赤ちゃんへのリスク

エストロゲンが含まれるアフターピルは母乳に影響するため、おっぱいの質や量が変わると間接的に赤ちゃんの成長に影響を与えます。

また、ママが混合ホルモン剤を服用すると、エストロゲンが母乳を通して赤ちゃんにも渡ってしまい、その影響で黄疸を発症するリスクが高くなると言われています。

さらに、エストロゲンの作用によって赤ちゃんの乳房が膨らむ(乳房肥大が起こる)ことも報告されているのです。

授乳中にアフターピルを服用する際の注意点

授乳中にアフターピルを服用する際の注意点

授乳中に避妊に失敗してアフターピルを服用することになった場合、下記の点に注意しましょう。

アフターピル選びは慎重に

混合ホルモン剤はエストロゲンの影響でおっぱいと赤ちゃんにとってリスクが高いため、産後6ヵ月を過ぎても母乳を与えている場合も、黄体ホルモンのみのアフターピルを選ぶようにしましょう。

プロゲステロンのみのアフターピルの代表例

・ノルレボ
・アイピル
・アンウォンテッド72

特にアイピル(i-pill)はノルレボ錠のジェネリック医薬品で価格がノルレボ錠の半分以下であるうえに、1度の事後避妊で2回服用するアンウォンテッド72とは違い1回のみの服用なので人気の高いアフターピルとなっています。

授乳中に飲んではいけないアフターピル

・エラ

エラ(ella)という薬剤は120時間(5日)以内に飲めば高い確率で事後避妊ができる緊急避妊薬ですが、ウリプリスタール酢酸エステルという有効成分が赤ちゃんにどういった影響を与えるのか明らかにされていないため、授乳中は飲まないようにしましょう。
参考:Emergency contraception: Use when breastfeeding

服用後24時間は授乳を控えた方が良い

プロゲステロンのみが含まれる錠剤はほとんど影響がないと言われていますが、それでも心配な場合は、服用後24時間以内は授乳を控えて代わりにミルクを与えると良いでしょう。

アフターピルを飲んで血液・母乳中のホルモン濃度がピークに達するのは8時間後とされています。
24時間経過すれば、授乳をしても問題ないであろう数値にまで落ち着きます。

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